夏の終わりが近付くと、ニラの芽(つぼみ)がニョキニョキと伸びてきます。
ある程度まとまった本数が出てくると収穫して、何度かおひたしにしたりしてその味を堪能してきました。
それでも次から次へと伸びてくるつぼみを、放ったらかしにしてしまったところ、花が咲くまでになってしまいました。
つぼみのときは先っちょに小さな綿棒のようなものが付いていただけなのですが、いつの間にか枝分かれが進んで、白くて小さい花がたくさん咲いています。
つぼみの状態のニラは「花ニラ」とも呼ばれていますが、今回は完全な「花」になってしまった正真正銘の「ニラの花」です。
このニラの花も食べられるのですが、実が付くまで放ってしまうと、食用には向かなくなりますので賞味期限ギリギリです。
見たところ、つぼみの状態のものは出ていませんので、これが今年最後の収穫です。
ニラの花、青紫蘇の花の収穫
つぼみの時のニラは、指で茎の下の方からつまんでポキッと折れるところを探しながら収穫しましたが、花が咲いた茎は固くなっていて、なかなか折れそうな位置がありません。
今回食べるのは花なので、花のすぐ下のあたりをポキッと折るのが一番良いと思います。
同時に青紫蘇も花が咲いていました。
天ぷらにした時の食べやすい大きさになるように、花の部分を中心に、葉っぱも一緒に収穫しました。
花の天ぷらをつくる
ニラの花、青紫蘇ともに洗ってから、水気を切ります。
今まで天ぷらを何度も作りましたが、最初の頃は失敗続きでした。
衣がベチャベチャになってしまったり揚げてもカラッとできなかったり。
そこで水のかわりに炭酸水を使うようになってから、上手くできるようになりました。
天ぷらの作り方はこちらを参考にしてください。
www.samu-life.com
葉物と同じように、低温でさっと揚げる感じです。
何とか揚がりましたが、ニラの花の茎はとても細いので、菜箸で掴むだけでパリパリと折れてしまいます。
もう少し衣を付けたほうが良かったかもしれません。
花の味は風味が強い
ニラの花と青紫蘇の花、ともにパリパリとした食感で、風味も出ています。
特にニラの花は、葉やつぼみよりもニラの味が濃く、むしろニンニクのような風味が非常に強く出ていました。
よくよく考えてみると、「花」って香りを出すことで虫を誘い、寄ってきた虫に受粉の手助けをしてもらって、種ができる仕組みになっています。
ニラの場合で言えば、子孫を残す上で「花」の時期が最も香りを強くしなければならない時期なのかもしれません。
だから味が濃いのでしょうか。
私の独断ですが。
和食にはやはり日本酒「船尾瀧」
天ぷらにビールも良いですが、今回は和食であることを意識して、日本酒にしてみました。
私の地元群馬の銘酒「船尾瀧」です。
辛口好きにはもってこいの日本酒です。
最近は日本酒を飲む人が昔に比べて減ってきている影響なのか、飲みやすい日本酒が色々と出てきていますが、私は昔ながらのあの「鼻にツンとくる香り」のする日本酒の方が好みです。
こちらの船尾瀧は数少ない辛口の、「日本酒らしい日本酒」だと思います。
常温もしくは燗にして飲むのが好きです。
そんな船尾瀧をじっくりと味わいながら、「季節の花の天ぷら」を堪能できました。
今の時期だからこそ収穫できる食材を味わうのも、家庭菜園の醍醐味です。
その時期にもっともおいしい「旬の野菜」をお届け!【坂ノ途中】