食材調達
今回の仕様・道具(タックル)
10月上旬、新潟県上越市、黒井突堤での海釣りです。
クロダイかアジを期待して、仕掛けは遠投カゴ釣りです。
竿はOGK5-540遠投磯竿、リールはSHIMANOアクティブキャスト1050と大物仕様ですが、それぞれ1万円以下のお手頃価格のものを愛用しています。
いきなりアタリが!
朝6時、オキアミをカゴに入れ、刺し餌に生オキアミを付けて第一投です。
ウキが馴染んで立ち上がって、一息ついた直後です。
ウキが「スッ」と水中に沈んだので、「えっ、もう?」と竿を立ててリールを巻いていくと、「ブルブル」と強い引きが。
手前まで巻いてくると、30cmほどのクロダイの姿が見えました。
そのまま「ヒョイッ」と、ごぼう抜きで難なくバラさずに取り込むことができましたが・・・
釣った直後に、「あっ、そうだ! 玉網を使うべきだった!」大反省でした。
バラした時のことを思い起こすとゾッとしました。
使っていた竿とリールが何とか30cmクラスにも対応できるもので、ハリスもフロロカーボン6号と太めを使っていたのが幸いしましたが、それほど頻繁にこのクラスを釣ったことがなく玉網を使わないクセがついていたので、その後は常に玉網を使うことができるようにセッティングして釣り続けました。
その後の釣果
その後、イシダイ、クロダイ、その他小物が釣れましたが、30cmクラスが釣れることはなく、時間だけが過ぎていきました。
今までの経験から、1投目で30cm超えが釣れたことは何度かあったのですが、その後はそれ以上のものが釣れないというのが共通のパターンでした。
今日もこのパターンかと。
今までに釣ったことのない魚
お昼ごろ、水面に細長い魚の群れが見え、「もしかしたらサヨリ?」と思って、サヨリ仕掛けに変更して始めたら、50cmほどのサヨリのような長い魚が釣れました。
大きなサヨリ?
「んっ? これはサヨリじゃないぞ!」
細長い口がギザギザしていて、サヨリはこんなに大きくないはずです。
スマホを手に取り、調べてみたら「ダツ」でした。
ダツは初めてです。
サヨリ仕掛けの小さなハリでしたので、何匹かバラしましたが、50cm超えをはじめ、3匹釣れたところで群れが遠のいて行ってしまいました。
その後は、小ダイやシマダイ(イシダイの子)など小さいのが釣れましたが、夕方4時に納竿して帰路につきました。
釣った魚を美味しく食べられるようにするための、持ち帰りの方法はこちらをご参考ください。
釣った魚の調理
一晩、クーラーボックスで氷漬けにしておいた魚を、翌日に調理しました。
クロダイとイシダイの刺身
ウロコを落として3枚におろします。
腹骨をすき取って、皮を引いて柵を作り、刺身にします。
ここまでの作業中に何度か「アニサキスライト」を当てて、アニサキスがいないか確認します。
ハピソン(Hapyson) 津本式 アニサキスライト 充電式 YF-990
幸いにも未だに発見したことはありません。
クロダイとイシダイ、どちらも似た感じの味ですが旨味が感じられます。
臭みも全くなく、弾力があって独特の食感です。
ダツと小ダイのから揚げ
初めて釣ったダツを刺身で食べようと、3枚におろしてみました。
ところが思った以上に薄っぺらく、長さが50cmあった割には、おろしてみるとボリューム感が少なく、しかも小骨が多い。
小骨をすき取ると更に小さくなりそうです。
結局刺身はあきらめてから揚げにすることにしました。
食べやすい大きさに切って、から揚げ粉をまぶして小ダイやシマダイと一緒にから揚げです。
なんだかんだこれが最も手っ取り早い。
ダツは身がフワッとしていて、ホクホクした食感です。
小ダイはカリッと骨まで食べられるくらい揚げています。
お酒のつまみにぴったりです。
クロダイとイシダイとダツの潮汁
刺身に使わなかった身や頭、中骨などを使って、潮汁を作りました。
<材料>
- クロダイ・イシダイ・ダツのアラ
- 塩 ひとつまみ
- だし昆布 一切れ
- 水 400cc
- 酒 大さじ2
- 味調整用の塩 お好み
アラをぶつ切りにして、熱湯をサッとかけて(霜降り)、すぐに氷水で冷やします。
その後、アラを取り出して水道でぬめりや汚れを洗ってきれいにします。
軽く塩をふって、焼き網で少し焦げが付くくらいに焼きます。
鍋にだし昆布と焼いたアラと水を入れて、強火にかけます。
煮立ったら弱火にして、アクをすくいながらそのまま煮込みます。
酒を加えて味見をして、好みの塩加減に調整して出来上がり。
魚の出汁がたっぷりと出ていて、潮の香りが広がります。
釣った魚を余すところなく食べる
せっかく釣ってきた魚なので、味わえるところは全て味わいたいものです。
小さいものなら丸ごと揚げ物に出来ますが、そこそこの大きさの場合は必ずアラが出ます。
またそのアラも結構な量になりますので、「捨てるのはもったいない」という思いから、アラは汁物にするようにしています。
初めて作ったときは、アラを焼かなかったので、生臭さが残ってしまって美味しく食べられませんでした。
霜降りにしただけでは生臭さは抜けませんでした。
一度焼いたものを煮込むと、驚くほど生臭さが無くなり、スッキリとした潮の味わいが深まるようになりました。
今ではアラも貴重な食材になっています。
無駄なく味わうことで満足感が一層増すようになりました。