クルッと丸まったこごみ
自宅から車で5分くらいのところに、ちょっとした沢があります。
いつもはゴールデンウイークになると、思い出したように、こごみを採りに行く場所なのですが、毎回、既に葉が開いた状態で「もっと早く来ればよかった」と後悔を繰り返していました。
今年は一足早く思い出し、様子を伺うつもりで行ってみたところ。。。
ありました ありました。
クルッと丸まって、仲良く内側に向き合っている「こごみ」が出始めていました。
こごみの特徴
こごみはシダの一種で、正式名は「クサソテツ」と言います。
ワラビやゼンマイなどの仲間です。
一夜にして4~5センチも伸びるので、機を逃すと葉が開いて食べるのに向かなくなってしまいます。
出始めの時はクルっと先が丸まっていて、この丸まっているところが美味しいんです。
アクも少なく、下処理も調理も簡単な山菜です。
生えている場所は
生えている場所は、湿ったところで、私がよく行く収穫場所のほとんどが川沿いです。
川原の中の砂地や土手、林の中の湿地あたりが生育に最適な場所のようです。
笹やぶの中にもよく生えています。
こごみの見分け方
見分け方は、
- きれいな緑色であること
- 群生して生えていること
- 内側を向いて丸まっていること
- 茎に縦線が見えること
- 何となく骸骨っぽいこと
最後の骸骨は私独自のイメージですが。
似たものとしてワラビやゼンマイなどがあります。
ちなみに今回採った場所で似たようなものが生えていました。
見比べてみると明らかに違いが判ります。
コゴミのように一つの株から何本か伸びていますが、不規則な向き、生え方、毛むくじゃら、変な巻き方など、コゴミとは違います。
これはオニゼンマイっぽいのですが、食べられません。
こちらも確定できませんが、イヌワラビじゃないかと思います。
ほとんど開いた状態のものばかりなので、あまり巻いているところを見たことがありません。
こちらも食べられません。
その他、こごみが生えていた場所にはこんなものも生えていました。
菜の花とハナダイコンです。
ともにアブラナ科です。
種が上流から流れ着いたのか、風で飛んできたのか、あちこちに生えています。
特にハナダイコンは、こごみが生えているところで頻繁に見かけます。
花や若葉を食べることができますが、今回は採りませんでした。
今年初物のこごみに集中です。
こごみ収穫時の注意点
まだ出始めなので、そこそこ伸びているものだけを収穫しました。
株が小さいものは採りません。
収穫時の注意点として、
- 小さいものは採らない
- 根っこごと採らない
- 1株につき何本か残す
- できるだけ下の方から採る
これはいつも守っています。
種の保存のために。
葉っぱが残ってくれれば、その株は光合成ができて生き残るので、来年もまた芽を出してくれます。
また少しでも食べるところが多くなるように、できるだけ下の方から採った方がいいです。
根元から指でつまんだ感覚で、ポキッと折れるところで採ります。
とりあえず、今日はこのくらいにしておきました。
あと1週間もすれば、群生が広がっていることでしょう。
下処理から調理・とっても簡単
さて持ち帰って下処理です。一本一本よく洗います。
クルっとまかれている部分にゴミが入っていることもあるので、少し開きながら洗います。
塩を一つまみ入れて沸騰させたお湯に入れて、2分茹でます。
緑色のアクが出てきます。
こごみ独特の香りがします。
ワラビとかと違ってこごみはアクが少ないので、これだけでアク抜き完了です。
ザルにとって、
流水でさらして、
水を切って、食べやすい大きさに切って、器に盛るだけです。
ポン酢をかけて出来上がり。
シャキシャキというか少しコリコリというか、キュッキュッというか、独特の食感です。
ポン酢の味の中にほのかにこごみ独特の味が感じられます。
今年初物のこごみ、旬の味わいです。
コゴミの生える場所、採れる時期について、こちら でも詳しく掲載しています。
www.samu-life.com