自然の恵み いただきます! 家庭菜園と山菜採りと・・・

家庭菜園と山菜採りを中心に、自分で収穫した食材を調理して食べるところまでの記録です。

【プランターに一杯増えてしまったニラ】植え替え・株分けの方法は? 深型プランター(自作)の作り方

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プランター一杯のニラ

プランターで種からニラを育てて3年たちました。

最初の一年目は大きく成長させるために、一切収穫をせず、食べたいのを我慢しながら水くれ、草取り、肥料を与えるなど、世話をすることに専念していました。

2年目から普通に収穫するようになり、今では我が家の家庭菜園では春から秋にかけての主力野菜となっています。

たっぷり量が採れて、収穫期間も長く、採ったところからまた伸びてきて、何度も収穫が可能です。

いつでも味わうことのできる、非常に都合の良い野菜です。

根っこがギュウギュウのニラ

初めはプランター2つと収納ケース1つに種をまいて育てていたのですが、3年もたつとニラが増えてギュウギュウになってしまっていたので、今回は収納ケースの方を対象に植え替えをやってみました。

プランターから根っこごと掘り出されたニラ

休眠状態のニラ 根が詰まっている

根が休眠状態の2月です。

ほとんど葉っぱは枯れて倒れている状態ですが、葉を5cmくらい残して切ってすべて掘り起こします。

案の定、根っこも広く張っていて、収納ケースの中一杯に広がっています。

本当は2年で植え替えがベストのようですので、スペースに限りがあるケースの中で、さぞニラも窮屈だったでしょう。

プランターの選び方

プランターでニラを育てる場合、深さは最低25cm以上は必要と言われています。

地植えであれば、深さは気にしなくてもいいのですが、25cm以上の深さのプランターを用意するのも大変です。

長さ65センチ程度の細長いプランターが最適なのですが、25cm以上の深さがあるものは、結構値段が高いんです。

最初は奮発してホームセンターで長さ65cm、深さ30cmのプランターを2つ買って植えましたが、1個1800円くらいかかりました。

まだ種が残っていたのですが、さすがに高いプランターを買う気にはなれず、ちょうど空いていた深さ30センチの収納ケースがあったので、これをプランターとして使ってみることにしました。

深さもちょうど良く、種をまいて育てていましたが、これが失敗でした。

土を一杯に入れてあるので、その重さで移動ができず、しかも劣化が進むとちょいと持ち上げようとするだけでポキポキ欠けてしまいます。

なので、収納ケースの方はもうボロボロです。

深型プランターを自分で作る

植え替え、更に株分けとなると、当然今よりもプランターの数は倍近くになるはずなのですが、プランター1個に1800円もお金をかけたくないので、ホームセンターの園芸コーナーを物色していたところ、1個198円で売っていた長さ65cm、深さ15センチのプランターに目を付けました。

一番安いものです。

これを2つセットで使います。

プランター2つを上下に合わせている

2つセット

一方の底をくり抜いて、上に合わせて固定させれば、深さ30cm近くになります。

これなら低予算で充分深さのあるプランターができます。

持ち運びもできて、移動も可能です。

早速、作成に取り掛かりました。

まず、上に乗せるプランターの底をくり抜きます。

万能ばさみでジョキジョキ切るだけです。

上下に合わせたプランターの上の部分を切り抜いたもの

上の部分の底(天井)を切り取る

上下合わせて接着します。

普通の接着剤でも良いのですが、ホットメルト接着剤を使いました。

上下合わせ目の隙間を埋めていきます。

熱で溶けるホットメルトを使って隙間を埋める

ホットメルトガンで隙間を埋めるように接着する

固定されたら、ドリルで縁の部分に穴を開けます。

ほぼ等間隔で24か所開けました。

ドリルで合わせたプランターの縁の部分に穴を開けている

縁に穴を開ける

開けた穴に結束バンドを通して、ギュッと閉めます。

開けた穴に結束バンドを通して締めたところ

結束バンドで締める

ホットメルト接着プラス結束バンドで固定させれば、そう簡単にパカッと上下が外れたりしないでしょう。

結束バンドは下側で止めるようにしました。

この方が見栄えが良さそうなので。

こでれ深型プランターの完成です。

庭の土は絶対に使わない

プランターができたら、水はけがよくなるように、底に小石を入れます。

そして土を入れるのですが、ここで注意することは、

「土は買ってきたものだけを使う」

これだけは注意した方がいいです。

よくありがちなのが、買ってきた土を使っていたとしても、足りないときはちょいと庭の土を掘り出して足してしまう、なんてこともあります。

私も他の野菜ではよくやっていますが、ニラに関しては、それは絶対に避けています。

なぜかというと、「スイセンの球根が混ざる可能性がある」からです。

うちの庭にはあちこちにスイセンが生えています。

なので尚更、ニラの土に関しては注意しています。

スイセンは食べると猛毒です。

ニラとよく似ているので間違え食べて食中毒を起こした、といったニュースをよく見かけます。

買った土でさえも少しづつ入れて、手で感触を掴みながらスイセンの球根が混ざっていないか確認をしている程です。

スイセンはニラと違って折っても臭いがなく、見つけられればすぐに確認できるのですが、通常、ニラを収穫する際は、まとめて刈り取るようにするので、1本1本臭いを嗅ぐなんてことは不可能です。

私が心掛けていることは、庭の他の場所に生えているスイセンが花を咲かせた頃になったら、ニラの収穫を始めるようにしています。

4月ごろになるとスイセンの方が大きく太くなり、花も咲き始めます。

この時点でニラの方はまだ、花の蕾も出ておらず、スイセンと比べると細いので、目立って違うものが混ざって生えていなければ大丈夫だと判断しています。

もちろんその後も念のため、常に観察して注意を払っています。

株分け作業

プランターの準備もできて、土も入れて、あとは植えるだけです。

と言いたいところですが、「株分け」が残っていました。

そのまま植え替えただけでは、ギュウギュウに根が詰まったままなので、掘り起こした株の塊をひとつひとつほぐす作業を行います。

2月は休眠状態なので、そんなに丁寧にやらなくても大丈夫です。

ざっくりと細かくほぐして、バラバラにします。

バラバラにほぐされたニラの株1本1本

バラバラにほぐしたニラの株

そして3本をひとまとめにして、プランターに5cm間隔で植え付けていきます。

もともとびっしり生えていたものを、5cm間隔で植えるとなると、予想通りプランターの数が倍以上必要になりました。

結局収納ケース1つ分をプランター4つ分に増やしながらも、株分けが終了しました。

水をたっぷりあげてあとは春を待つのみです。

株をほぐして植え替えを済ませたニラのプランター

株分け・植え替え終了

植え替え・その後

株分け・植え替え作業から2か月たち、4月になりました。

気温も上がってきて、今では少し伸び始めてきていますが、まだ十分伸び切っていないので、収穫はまだまだ先になりそうです。

植え替えして2か月後、少し伸びてきたニラ

少し伸びてきたニラ

植え替えをしなかったものは、早いうちから伸び始めたので、もう収穫しても良いくらいになっていますが、これ以上太くならないような感じです。

次の冬にはこちらを植え替えしようと思います。