家庭菜園で長いゴボウの栽培ってあまり聞いたことがありません。
20~30センチくらいの短いものならありそうですが、長さが1メートル近いものは収穫が大変なため、家庭菜園には向かないと言われています。
今回、その向かないと言われている「長いゴボウ」にチャレンジしてみました。
ゴボウには春蒔きと秋蒔きがあり、どちらかというと春蒔きの方が収穫も早く楽のようですが、思いついたのが秋でしたので、すぐにでも植えたいという思いから、秋蒔きを選んでみました。
9月12日 栽培スベースの準備・土作り
栽培スペースの準備
1メートルの長さのゴボウが目標なので、それなりの長さに対応できる深さが必要です。
とは言え1メートル掘るのはとても大変なので、実際に掘るのは40センチ。
残りの60センチ分は、袋を立てる方法、袋栽培でやってみます。
まずは深さ40センチのゴボウ栽培スペースの掘り起こしです。
ゴボウが伸びても大丈夫なように、石ころなどが混ざった土の掘り起こしです。
深さ40センチでも結構大変です。
土を取り除いたら、そこへ新たにフカフカの土を投入します。
市販の野菜用の土を入れました。
これならゴボウが伸びようとしても石ころなどの障害物に当たらずに真っ直ぐ伸びることができます。
次に袋栽培のスペースを作ります。
野菜の土(25リットル)の空袋の上下をカットし筒状にして、1箇所につき支柱を4本立てて25センチ四方の栽培スペースを4ヶ所作りました。
袋の長さが60センチくらいなので、これで何とか1メートルの長さに対応できると思います。
土作り
多くの野菜づくりで、種まきの2週間前に土作りをしておくのが良いとされていますが、せっかちな私はほとんどが土作りをした当日に種を蒔いてしまっています。
どうしても次のステップに少しでも進みたくて、待ちきれずに進めてしまっていました。
それでも一応それなりに野菜は育っていましたが、セオリー通りにやっていればもっと良く育ったのではないかと思います。
なので、今回1メートル級のゴボウをしっかりと作るために、種蒔きの2週間前に土作りをして、じっくりと土を熟成させてみました。
ネコ(一輪車)に野菜の土2袋分(約50リットル)と堆肥1キロ、石灰2握りをよく混ぜます。
この「ネコ(一輪車)」って道具を使うと作業が楽です。
すり鉢状になっているので土を混ぜやすく、タイヤ付きなので移動もしやすいです。
<ネコってこれのことです。一台あると便利なネコ(一輪車)>
石灰を混ぜるのは、ゴボウは酸性に弱いため、弱アルカリ(pH5.5~6.5)にする必要があります。
pHなんて今まであまり気にしたこともありませんでしたが、今回はpH測定器を購入して、完璧な状態の土作りを目指してみました。
<pHを測定するのに役立つ道具>
ネコ2台分、約100リットルの土を栽培スペースに投入し、袋の側面に細めのドライバーで数ヶ所、プスリプスリと水抜きのための穴を開けておきます。
これで土の準備は終了です。
あとは2週間ほど土をじっくりと寝かせて、phを確認しながら種蒔きに備えます。
9月28日 種準備
今回は長く伸びる品種の「滝野川ごぼう」を選びました。
種袋の裏の説明書きに長さ75センチになると書いてありますので、それ以上を目指してみます。
<滝野川ごぼう>
袋から出してみると、6~7ミリくらいの小さな細長い粒です。
こんな小さな種が1メートルのゴボウになるなんて、とても楽しみです。
種蒔きの前日から一晩、種を水に浸けておきます。
種に水を吸水させることで発芽しやすくなります。
9月29日 種蒔き
一晩浸けておいた種を蒔きます。
ゴボウは発芽の際に光が必要なので、種を植える深さは浅くします。
指の第一関節半分(爪よりも短いくらい)の深さの穴を開け、10センチの間隔で1ヶ所に4~5粒くらいパラパラと蒔きます。
蒔き終えたら薄く土をかぶせて、軽く手で押さえつけておきます。
種を蒔いた後は、種が乾燥しないように、濡らした新聞紙などで覆っておくと良いようですが、今回は細かく切った藁を敷いておきました。
かぶせた土が薄いので、水やりの際に土がえぐれて種が表面に流れ出てしまうのを防ぐためです。
敷いた藁に直接水やりをしても、藁に当たった水が勢いを弱めて種まで届きますし、藁自体を湿らすことで土表面の保湿効果もあります。
また藁の隙間から光が入りますので、発芽促進にも役立ちます。
これから発芽まで、土の表面が乾燥しないようによく注意して、まめに水やりをします。
10月6日 発芽始まる
種蒔きから7日目、発芽が始まりました。
種蒔きをしたすべての箇所から、一斉に4~5本ずつ小さな芽が出てきました。
発芽率90%は超えているようです。
今後継続して水くれ、そして収穫までの間、化成肥料を2週間に1回、根元周辺にパラパラと蒔いていきます。
10月8日 最初の間引き
双葉がほぼ出揃ったようなので、最初の間引きを行います。
今後状態を見ながら間引きを行っていくので、とりあえず葉がしっかりしていて茎が太いものを残し、それ以外は間引いていきます。
ゴボウとなる部分の根っこはまだ太さ1ミリ、長さ1センチです。
間引きゴボウのおひたし(発芽直後 1センチ)
間引きしたゴボウの芽、試しに1本生で食べてみましたが、苦い。
確かにゴボウの味がしますが、美味しいとは言えません。
沸騰したお湯に1分ほど湯がいてみましたが・・・・まだまだ苦い。
「そうだ、アクがあったんだ。」
1時間ほど水に浸けてアク抜きをして、また水を切って、ポン酢をかけて食べました。
ゴボウの味です。
ほんのり苦味とシャキシャキした歯ごたえ。
1ミリほどの太さの根っこなのに、しっかりとゴボウの味がします。
葉っぱも茎もゴボウの味がします。
まだ発芽したばかりでたった1センチの長さですが、もうすでに堂々とゴボウの味を出しています。
一口でしたが、間引きした分、無駄にすることなく、美味しくいただくことができました。
せっかく芽を出してくれたゴボウに感謝。
11月7日 葉っぱ成長
発芽から1ヶ月たちました。
葉っぱもだんだんと大きくなってきました。
隣合わせに生えていて、窮屈そうな状態のところを見つけ、どちらか小さい方を間引きします。
もう少しで冬になるので、成長が一時止まります。
あまり多く間引きせず、明らかに窮屈そうな箇所だけ間引きました。
根の長さが10センチくらいになっています。
ゴボウらしくなってきました。
この間引きゴボウ、また今回もおひたしで食べました。
段々とゴボウの味が濃くなってきています。
12月~1月 霜にやられる
冬到来です。
霜にやられて、葉っぱが全てしおれてしまいました。
せっかく育ててきたのにがっかりです。
「もうダメだ」と思って、ショックで写真も撮っていませんでした。
でも根は生きているかもしれないので、一縷の望みにかけて、とりあえずこのまま暖かくなるまで待ってみることにします。
3月中旬 やっぱり生きていた! ゴボウ復活
春の訪れとともに、段々と暖かくなってきました。
期待していた通り、霜でやられていたゴボウが復活しました。
しおれて葉っぱが枯れてしまっていましたが、新たに出てきた葉っぱがみるみる育ち始めてきました。
土の中で春を待ちながら、しっかりと準備を整えていたのでしょう。
感動です。
3月26日 2度目の間引き
更に暖かくなって来て、成長し始めたゴボウが、また窮屈になってきました。
葉っぱと葉っぱが重なり合うようになると、光合成の妨げになり、根の発育にも影響を与えてしまいます。
窮屈な生え方をしていて、葉っぱが重なってしまいそうな株を間引きします。
間引きしたゴボウはまだ細いですが、長さは20センチくらいになっていました。
早速食べてみます。
葉っぱも一緒に2分ほど茹でて水にさらします。
ポン酢を掛けておひたしの出来上がり。
ゴボウ(根っこ)の部分が大きくなってきました。
徐々にゴボウを食べている感じが強くなってきました。もう少しです。
4月9日 葉っぱも茎も大きく太く成長中 最後の間引き
葉っぱの成長とともに、茎もだんだんと長くなってきました。
株元も2cm程になり、太いゴボウらしくなってきました。
そろそろ最後の間引きを行います。
少しでも株間が広くなるように、25センチ四方のエリアに8株残すことにしました。
どれも10センチ以上の間隔が保てるように。
本収穫の際は袋を破いて収穫しますが、まだ間引きですので、山芋掘りの道具を使って抜き上げました。
<山芋掘りの道具>
ゴボウを傷つけないように株元の周りを真っ直ぐ下に掘り進めていきます。
同時に株元を揺らしながら土をバラし、手を突っ込んで緩んだ土を取り除きます。
そんなことを繰り返して深く掘っていきます。
手の届かない所まで来たので、イチかバチかゆっくりと引っこ抜いてみました。
元々柔らかい土を入れてあるので、何とか先が折れずに抜くことができました。
株元が2センチくらいだったので、太さもそのくらいあると思ったのですが、一番太い部分で1.5センチくらいでした。
長さは約50センチです。
ゴボウの辛子マヨネーズ和え
早速、間引きゴボウを辛子マヨネーズ和えにしてみました。
30分ほど水に浸してアク抜きをして、熱湯で茹でます。
5分ほど茹でたら、流水にさらして、マヨネーズと辛子で和えて出来上がり。
ゴボウの苦味に辛子マヨネーズがよく合います。
50センチとは言え、まだ成長途中なので、とても柔らかくジューシーな味わいです。
葉っぱと茎のおひたし
葉っぱと茎も3分ほど茹でて、だし汁、醤油、みりんを目分量で味見しながら調整して、おひたしにしました。
葉っぱと茎のおひたしは、青臭さの中にゴボウの味が隠れているようです。
おつまみやおかずの一品として十分成り立つ簡単料理です。
4月19日 葉っぱが急成長
気温も上がってきて、葉っぱがどんどん大きくなってきました。
同時に茎も太くなって、順調に育ってきています。
ただ植えているスペースが狭いので、葉っぱが重なって光合成の妨げになってしまっています。
本来であれば葉っぱが重ならないように間引きすべきなのですが、収穫する本数をこれ以上減らしたくないので、このまま成長させていきます。
5月3日 試し掘り
先月、最後の間引きをしたのが50センチでしたので、それ以上の長さを期待しつつ、試し掘りをしてみました。
葉っぱが更に大きくなって蕗の葉っぱのようです。
株元もかなり太くなり、そろそろ収穫時期のようです。
このまま放っておくと、フキノトウのようにトウ立ちして花芽が出てきてしまいます。
そうなる前に収穫しなければなりません。
もう間引きは終わっていますので、どれを選んでもいいのですが、どうしても一番大きそうなのを残したくて、小さいものを選んでしまいました。
全て収穫するわけではないので、間引きの時と同じように、山芋掘りの道具を使って土を掻き出して、手が届くところまで掘り進めていきました。
明らかに間引きのときよりもゴボウの太さがあります。
ゴボウを揺すりながら土を緩ませて軽く抜こうとしてみましたが、とても抜き上げることができません。
かなり深くまで伸びているようです。
結局最後はプツッと先っぽが切れたようで、完全に先端まで抜き上げることができませんでした。
先っぽまであとどれくらいあったのかわかりませんが、切れた状態で62センチありました。
切れたところが8ミリくらいの太さだったので、少なくとも更に10センチ以上はあったと思います。
葉っぱの大きさも測ってみました。
40センチほどの大きさになっています。
大きな葉っぱと茎のおひたし
まずは葉っぱと茎を調理してみます。
最後の間引きの時と同様におひたしにしてみました。
ただ今回は以前より大きく育っているので、葉っぱはゴアゴアした感じ、茎は芯がありそうな硬さです。
葉っぱと茎を食べやすい大きさに切ります。
茎はまるでセロリのようです。
硬そうなので熱湯で5分茹でます。
流水にさらして、30分ほどそのまま水につけてアク抜きをしておきます。
水を切って手で絞って、盛り付けます。
だし汁、醤油、みりんで味を整えて出来上がりです。
さて、試食です。
その味は・・・・・
ちょっと青臭さが際立ってくるようです。
前回おひたしにした時の葉っぱの大きさは15センチくらいで、ほんのりとした青臭さとゴボウの風味がちょうどよかったのですが、さすがに40センチともなると、ゴボウの風味よりも「青臭い葉っぱ」って感じが強くなってきています。
茎も芯があり、食感も今ひとつでした。
やはりここまで大きくなると、食べるのは土の中のゴボウ本体だけにした方が良さそうです。
きんぴらごぼう
ゴボウ料理の王道、きんぴらごぼうにしてみました。
収穫したゴボウ1本を千切りにして、10分ほど水に浸けておきます。
ニンジンも一緒に使いますので1本同じく千切りにしておきます。
ごま油を引いたフライパンで、ゴボウとニンジンを炒めます。
柔らかくなってきたら酒を一回しして、砂糖、醤油、みりんをそれぞれ大さじ2づつ加えて、味見しながら煮詰めます。
煮詰まったら出来上がり。
そのまま少し冷まして盛り付けます。
ゴボウのちょっとした苦味に砂糖の甘さがうまく合わさって、食欲をそそります。
ご飯のおかずに最適です。
6月17日 収穫
5月に試し掘りをして以来、1ヶ月以上が経ってしまいました。
とっくに収穫できる時期にはなっていたのですが、大掛かりな収穫をイメージしてみるとどうしても及び腰になってしまい、日々過ぎてしまいました。
意を決して、「よし、収穫だ!」と本日、収穫を行います。
少し前までは丸く大きくて蕗の葉っぱのようでしたが、更に大きくなって湾曲した形になり、蕗の葉っぱのイメージがなくなってきました。
収穫しやすくするために袋栽培を行ってきましたので、間引きや試し掘りのように掘り起こすことはせず、袋そのものを解体して収穫していきます。
まずはカッターナイフで袋の側面を切っていきます。
当然ながら土がボロボロこぼれてきます。
トロ舟を脇に置いて、こぼれた土を受けながら、少しづつ崩していきます。
<トロ舟 土作りにも活用できます>
高さ60センチの袋の下まで土を取り除きました。
ここからは元々地面であったところです。
まだまだ下まで伸びているようです。
更に地中40センチほど掘らなくてはなりません。
目標の1メートルに育っていることを期待しながら、黙々と掘り進めていきます。
袋栽培とは言え、袋の長さ以上に育てると、結局その分掘らなければならないので、大変なのはわかっていたのですが、実際にやってみると40センチ掘るだけでも結構な重労働です。
ひざまづいてやっとのことで掘り出すことができましたが、どうしても先っぽが切れてしまって、完全な長さでの収穫ができませんでした。
長さは90センチありました。
このエリアで9本収穫できましたが、太いのは半分です。
葉っぱが重なりすぎていたのでもう少し間引いておけば、太いのがもっと多くできていたかもしれません。
4ヶ所作っていた袋栽培エリアのうち、1ヶ所収穫しただけで疲れ切ってしまいましたので、今日はこの1ヶ所の収穫だけで終了です。
屋外用簡易流し台
ご近所さんへのおすそ分けもしたいので、収穫した分、洗って泥を落とします。
スポンジで洗うだけです。
こんな時、屋外用の流し台があると便利です。
家の中の台所で、収穫した野菜を洗ったり、釣ってきた魚を捌いたりすると、汚れたり臭いが残ったりするので、我が家では外に流し台を用意しています。
購入したのは流し台のシンクの部分だけで、足はいらなくなった布団干しのパイブを活用してDIYで作りました。
<簡易流し台>
ゴボウのピクルス
大きめのゴボウ1本を使って、ピクルスにしてみました。
まずはつけ汁づくりです。
酢200ml、白ワイン200ml、砂糖大さじ4、塩大さじ1、にんにく1片を薄切り、黒胡椒の粒10粒、鷹の爪1本、ローレル(ローリエ)2枚を鍋に入れて、沸騰させます。
沸騰したらすぐ火を止めて冷ましておきます。
冷ましている間に、ゴボウの皮を包丁の背を使って削ぎ落とします。
鍋にお湯を入れ沸騰させてから、切ったゴボウを入れて5分ほど茹でます。
ザルにあけて、タッパーに入れ、冷ましたつけ汁をかけて、ゴボウが冷めたら出来上がりです。
とっても独特な味です。
ピクルスといえばキュウリが使われますが、初めて食べた時は妙な味だったことを覚えています。
このゴボウのピクルスもその時に近い感覚です。
ゴボウの味はもちろんするのですが、この酸っぱいつけ汁がいかにも「ピクルス」って感じで非常に変わった味です。
酸っぱくて、苦くて、表現するのが難しいのですが、今までほとんど味わったことのない味です。
でも・・・ 美味しいです。
なんかクセになる味のような感じです。
ゴボウの蒸し煮
ゴボウ本来の味を堪能するために、蒸し煮にしてみました。
フライパンにゴボウを入れて、塩を振り、水200mlで煮立たせます。
煮立ったら日本酒をちょろっと足して、中火で蓋をして蒸します。
水気が無くなってしまうと焦げてしまいますので、火加減も含めて様子を見ておきます。
20分程度、蒸したら出来上がりです。
ホクホクした食感で、ゴボウの味がしっかりと味わえます。
これは美味しい。
「ゴボウを食べている」って感じです。
モツ鍋
父の日だからと息子がモツ鍋セットを買ってきてくれました。
京都の亀八のモツ鍋セットです。
これにゴボウを付け合わせてみました。
30分水に浸けてアク抜きしたゴボウを加えて、一緒に煮るだけです。
これも美味しい。
そもそもこのモツ鍋自体が最高級の味であって、更に家庭菜園で採れたゴボウも一緒に味わえるなんて最高の夕食でした。
息子よ ありがとう!
6月28日 1メートルのゴボウ 目標達成
まだ全て収穫しきれていません。
あと2エリア残っています。
このまま放っておくと、大きくなるのは良いのですが、トウが出始めてゴボウにすが入ってしまいそうです。
袋を切って、土の取り除きと掘り起こし作業に入ります。
高さ約60センチの袋を切り開いて土を除き、更に40センチ掘り進めていきます。
40センチ掘りましたが、まだ下まで伸びています。
この時点で90センチちょっと。
これは大変だ!
元々深さ40センチまで柔らかい土を入れていただけで、それ以上の深さは硬い土の状態のはず。
よくよく考えてみたらきっちり1メートルの長さで想定してしまっていて、それ以上伸びることは考えていませんでした。
もっと深く耕しておけばよかった。
せめて120センチくらいまで対応できるようにしておけばと後悔です。
先っぽまで完全に掘り起こすのは無理かもしれません。
やっとのことで掘り起こしが終わりましたが、やはり先っぽが折れてしまいました。
それでも長さは110センチ。
当初の目標1メートルを突破することができました。
感動です。
あの小さな種がこんな大きなゴボウに成長するなんて、ゴボウが物凄く偉大な野菜に思えてきました。
7月9日 最後の収穫
いよいよ残りあと1エリア。
最後の収穫です。
硬い土の深さまで伸びてしまっていることを覚悟しながらの収穫です。
今回も前回同様、深く伸びすぎて先っぽまで掘り起こすことができませんでした。
やむなく先を折っての収穫です。
折れてしまったところまでの長さは何と113センチ、最長記録です。
これで全ての収穫が終わりました。
1メートルのゴボウが収穫できた満足感と、もう大変な思いをして収穫しなくてもいいという開放感でいっぱいです。
ゴボウのホイル焼き
最後のゴボウ料理です。
ホイル焼きにしてみました。
テレビで見たのか忘れましたが、レシピをメモしたのがあったので、やってみました。
作り方はいたって簡単です。
新聞紙にくるんで、水でたっぷりと濡らします。
そのままアルミホイルで包んで、炭火の中に入れて20分蒸し焼きにします。
20分後炭から取り出します。
熱々なので軍手が必要です。
ホクホクです。
味付けは一切していません。
とってもシンプルなゴボウ本来の味です。
最後にふさわしい、ゴボウだけの味を堪能することができました。
収穫までに味わったゴボウ料理
ゴボウの成長を見守りながら、たくさんのゴボウ料理を味わってきました。
- 10月 発芽直後の間引きゴボウ・・・おひたし(葉・茎・ゴボウ1センチ)
- 11月 発芽1ヶ月後の間引きゴボウ・・・おひたし(葉・茎・ゴボウ10センチ)
- 3月 冬越し後の間引きゴボウ・・・おひたし(葉・茎・ゴボウ20センチ)
- 4月 最後の間引き・・・おひたし(葉・茎) 辛子マヨネーズ和え(ゴボウ50センチ)
- 5月 試し掘り・・・おひたし(葉・茎) きんぴらごぼう(ゴボウ62センチ)
- 6月 収穫・・・ピクルス・蒸し煮・モツ鍋(ゴボウ90センチ)
- 7月 収穫・・・ホイル焼き(ゴボウ113センチ)
どれも美味しく食べてきましたが、一番ゴボウの味を感じられたのは最後のホイル焼きです。
他の野菜もそうだと思いますが、本来の味を引き立たせてくれる方法で料理するのが一番美味しいのかもしれません。
おわりに
土作りから300日、とても長い期間でしたが、家庭菜園では向かないとされている、長さ1メートルのゴボウ作りを達成することができました。
毎日の水くれ、2週に1度の肥料与えなど、世話をするのが日課でもあり楽しみでもありました。
霜でやられてしまっても、春になってしっかりと復活してくれた健気さや、予想以上に長く伸びてしまって、掘るのに苦労しましたが、そのたくましさなど、ゴボウに対する愛着も湧いてきていました。
そして何と言っても、たった6ミリの小さな種が、1メートル超えのゴボウに成長する過程を、間近で見ることができたこと。
まるでペットを飼っているかのような感覚で、深い思いで接することができて、とても良い体験になりました。
今度また長いゴボウを栽培する機会があったら、もっと楽に収穫できる方法を考えてやってみたいと思います。